ライツアウト

BLと夢創作が好きなオタクのブログ。

夢小説との出会いと別れ、そして再会

2020年10月5日


男主夢創作をするようになった話
に書いてあることは、こちらでは省略するところもある。

幼い頃の私は、セーラー戦士だった。と言っても、自分を物語に投入していた訳ではない。その頃は、まだ。私は月野うさぎ役を演じるのが大好きだった。当時の私は、うさぎを、友達は水野亜美を演じるのが常だった。

時は流れて、私は小学生になり、初めてコミックスというものを買った。名探偵コナンの16巻を表紙が気に入って購入したのだ。しかし、やっぱりまだ夢感情は芽生えない。

二次創作というものに、どっぷりと浸かったのはシャーマンキングのアニメからである。ホロホロが好きだった。アニメと原作だけではなく、二次創作に手を出すようになったのは彼のせいだと言える。その頃から、私はBLカップリングを読むようになった。夢よりほんの少し先に、BLにハマったのである。

初めて購入した商業の同人アンソロジーシャーマンキングだったし、初めて参加した同人誌即売会シャーマンキング。初めての同人誌、ラミネートカード、キャラクターソングCD購入もシャーマンキング

私が夢小説と初めて出会ったのは少し後、同じく小学生の頃。おそらく検索の末に辿り着いた、テニスの王子様の夢小説サイトでだ。確か、PCサイトだったと思う。私は、ポップアップでの、「あなたの名前を入力してください」を体験した覚えがない。ちょっと寂しい。

私は、今で言う最推しの芥川慈郎の同級生の女子になったり、彼女になったりした(リアルで硬式テニスを習い出したりもした)。夢主人公の名前には、私の理想の名前を付けた。とびっきり素敵な、私以外の誰も知らない、もうひとつの自分の名前。当時の私にはペンネームやハンドルネームはなかったので、夢ネームが第二の名前だったのだ。今でも私は、名前変換という機能を愛している。

名前を付けるという行為は、夢主やゲームの主人公に自己投影するのに、とても深く関わる要素だと思う。姿や性格が私とはかけ離れていても、名前を付けると、とたんに愛着が湧くのだ。言うまでもなく、私は、という話だけれど。ネームレス夢創作も好きだよ。

ところで私は、キャラメイクをするのが大好きである。ゲームやTRPGや一次創作などで思うままにキャラを創るのが好きだ。名前変換は、最小限のキャラメイクではないかと考えている。

夢者のみんなたちも、エディット主人公やカードワース(フリーゲーム)の自キャラ創るの大好きじゃない? ね?

それと同じくらい、私は、ポケモンやペルソナや九龍妖魔學園紀フェイト/エクストラカリギュラなどのゲーム主人公に名前を付けるのが好きだ。

自分≒主人公だと思えるゲームや夢創作を愛している。

では、名前変換のない自己投影夢やオリジナル主人公創作はというと、「あらあら、今日も元気いっぱいね~」と近所の人みたいな感覚で見守っている。私は、夢創作を愛している。

話は、夢小説に出会った小学生の私に戻る。シャーマンキングテニスの王子様にハマった私が次にハマったのは、GetBackersだった。最推しは、風鳥院花月。彼に関して、よく覚えていることがある。それは、ファンブックに載っていたキャラクタータイプ診断で、彼になりたかったということ。同一化願望というよりは、彼は私の理想の姿を体現していたから、私もそんな風になりたかったのだ。よく女性と間違えられる彼。とても美しく、流麗な所作の彼。

そして、もうひとり、私の理想の姿に影響を及ぼした男キャラがいる。きらきら☆迷宮という漫画の富士見きらという、女装して女子高に潜入する、絶世の美貌の探偵役の彼。ふたりの影響は、凄まじかった。というのも、私が頭の中で思い描く夢主の姿が、彼らに似るようになってしまったほどだ。

次は、私と男主夢との出会いについて説明する。中学生の頃の、BLEACHの最強総攻め男主との出会いが、私の後々の運命を変えたと言っても過言ではない。

「へー男主人公の夢小説もあるんだー」とすんなり受け入れた私は、男主夢も読むようになっていく。

ちなみにBLEACHの最推しは山田花太郎。彼に対して、私は明確に夢感情を抱いていた。私は妄想で彼とは別の隊の死神(男)になり、恋仲になった。毎晩、眠る前にはベッドの中でそんな妄想をしていたし、朝目覚めた時には、BLEACHの世界に理想の姿と立場でトリップしていないかなぁ、と願っていた。

同じ頃、試験期間中に友人に借りた、るろうに剣心のコミックス全巻を読み耽り、私は相楽左之助に恋をした。そして、鋼糸使いのオリジナルキャラ(性別が思い出せない)と脳内で会わせて遊んだ。

しかし、いつしか段々と夢から離れていった。特に理由はないのだけれど。たぶん、一次創作と名前を変えられるゲーム主人公×男キャラの二次創作ばかりしていたからかな、と思う。この頃は、自分が腐女子(現在はこの呼称を好いてはいない)だという自認があった。

そんな私に再び夢感情を呼び起こさせたのは、2013年のテレビアニメ、進撃の巨人のジャン・キルシュタインである。攻めキャラが見当たらないと思った私は、モブ×ジャンをpixivで漁った。主に憲兵が竿役になっていたのを覚えている。

うん。夢から何年も離れていたからね。少し男主夢のことを思い出すのに時間がかかったね。



今思うと、モブレ村出身は言い過ぎだな。名前変換ゲーム村出身のモブレ街道経由夢村在住、という感じ。最近は村に例えるのも如何なものかと思っている。日々、自分をアップデートしていきたいものである。

自分でも、モブ創作をしようと思って生み出した憲兵のモブお兄さん。彼はロクでもなくて、ずる賢くて、どうしようもないほど普通の人になった。私は彼に祈りを込めて、名前を付けた。そうして彼は、夢主になったのである。

あなたは、モブお兄さんではなくなった。私の二次創作の世界において最強で、何者にも負けず、悪逆非道の限りを尽くしてもいい存在ではなくなった。これから、苦しいことや辛いことがあなたの身に降りかかるだろう。

それは、創造主である私によってもたらされるものだけれど、私はあなたの安らかな生も祈っている。

私は2013年の夏に、夢小説サイトをフォレストページ(現在は移転済み)で作った。いや、ゲーム主人公×キャラの小説も置いてあるから、名前変換小説サイトと言うべきだろうか? とりあえず、私はサイトには名前変換小説サイトです、と書いている。

サイト管理を始めて、もう7年の月日が流れた。つまり、私が夢書きになってから、7年が経ったということだ。夢創作を10年以上続けている方もゴロゴロいると思われるので、私もまだまだ頑張っていきたい所存。

最後に、私にとって夢主とは何かを記しておく。

夢主は、私であり貴方であり舞台装置であるオリキャラだ。

長くて申し訳ないが、私はそう思っている。夢創作は個人の願望を叶える装置だけれど、時には他人の希望にもなり得るものだと考えている。